マンション

クレイシアIDZ学芸大学(東京都目黒区)|顔認証FreeiD導入事例

国内で初めて集合住宅全体に顔認証IDプラットフォーム「FreeiD(フリード)」を導入したマンション「クレイシアIDZ学芸大学」。その魅力や可能性について、プロパティエージェント開発企画部の増田さんと、プロパティエージェント取締役の村田さんに語っていただきました。

顔認証IDプラットフォームFreeiD導入のパイオニア

ユーザー視点でのFreeiDの魅力を語る、開発企画部 設計課 上席専任課長・増田浩道さん。

プロパティエージェント株式会社では、これまでの不動産ナレッジを生かした不動産×DXを軸にして、不動産クラウドファンディングなど様々な不動産投資関連サービスを提供しています。

特に主軸となるデベロッパー事業では、長期的な高い競争力、高い収益性をもった開発を行うため、外部のデザイン事務所を活用するなど、土地や周辺環境に合った最適解を求めることを大切にしています。また、開発段階から営業など様々な部署の意見を取り入れることで、固執した考えにならないような工夫も凝らしています。

そんな中、ここ数年で私たちのひとつのスタンダードとなっているのが、FreeiDを導入したマンションです。

プロパティエージェント株式会社

『不動産』×『DX』で新たな価値を創造して、マンションの開発・販売・管理や不動産クラウドファンディング、不動産メディアの運営など多角的なサービスを行う。顔認証などの先進技術の導入にも積極的で、よりスマートかつ透明性の高い不動産ビジネスを展開する。

https://www.propertyagent.co.jp/

“国内初”の集合住宅オール顔認証マンション「クレイシアIDZ学芸大学」

集合住宅としてオール顔認証を実現したマンションは、弊社の「クレイシアIDZ学芸大学」が国内初のものとなります。顔認証システムや顔認証マンションの認知の拡がりとともに、弊社ではこれまでに50棟の顔認証マンションを手がけてきました。

 

クレイシアIDZ学芸大学は、碑文谷エリアの目黒通り沿い近くに位置し、ホワイトとグレーを基調としたシンプルかつシックなファサードが特徴の投資用分譲の高級レジデンスです。設置された顔認証端末に顔をかざすだけで、エントランスや宅配ボックスの解錠、エレベーターの呼び出し、各住戸への入室を可能にした日本初のオール顔認証マンションは、一般的にスマホの顔認証くらいしか普及していなかった当時、そのセキュリティ性と利便性により、業界内に大きなインパクトを与えたと感じています。

 

また、FreeiDの素晴らしい点は、“顔認証IDプラットフォーム”であることです。鍵などのIDを利用する場所に応じて最適な顔認証AIエンジンや端末を利用することで、マンションへの導入に不可欠な認証速度や耐久性を備えたものを用意できる点だと考えています。

顔認証だけで入館・入室できる「FreeiDマンションサービス」

FreeiDに登録いただければ、エントランス、宅配/メールボックス、エレベーター、各住戸それぞれのオートロックを顔認証だけで開錠することができ、カバンから鍵を取り出すあの煩わしさから解放されます。FreeiDマンションサービスで、暮らしをより安全に・快適に・スマートに。

https://freeid.dxyz.co.jp/press-release/post-171/

意匠だけでなく生活動線も意識した設計・施工

DXYZ株式会社のFreeiD開発プロジェクトにおいて、私はデベロッパーの設計施工部門の立場で関わらせていただきました。機能性の高さは先述のとおりですが、実際に施工するフェーズでは様々な課題がありました。

 

というのも、FreeiDのデータ管理はクラウド上で行っていて物理的な制御盤などがなく、施工会社からすると“未知の世界”でしかなかったようです。システムが完成して施工しようというときに、通常は設計図を基に施工を進めるのですが、顔認証に関する設計図がないため、どうやって工事を進めればいいのか、関係者みんなが手探りの状態でした。例えば、端末設置における開口の位置や高さ、配管や配線のルート、電源アダプターの設置位置など、どれも初めてのことばかりで、当時の現場では悪戦苦闘していました。

今では、ひとつずつ解決してノウハウもたまったので、スムーズに施工できるようになっています。

 

他にも利便性の観点では、認証のスムーズさも重要なポイントであり、私たちのもつノウハウです。顔認証のために立ち止まったり、カメラに顔を向けたりしなければいけないとなると、スムーズではありません。マンションに暮らす上での生活動線を極力意識し、取り付けた際の意匠性も考慮しながら、自然な流れでスッと顔認証できるように設置するという点は、開発者としてかなりこだわっています。

プロパティエージェントのオフィスにも導入されるFreeiD。端末をやや斜めに取り付けることで、エントランスに向かって歩いていくと瞬時に顔を認証。スムーズにフロアへ入室できる。

ユーザーの声に応えながら資産価値を上げる

業者視点でのFreeiDの魅力を語る、プロパティエージェント 取締役・村田貴志さん。

顔認証システムというと世の中にいくつかありますが、FreeiDの「顔認証IDプラットフォーム」は日本においてまだ存在しません。FreeiDは、それだけ独自性が高く、優れたサービスだと思っていますが、その恩恵は入居者様だけのものではないと考えています。オーナー様、そして事業者様にも魅力的なものだと感じています。

 

オーナー様にとっては、入居者様のメリット=物件の強みとなります。FreeiDは、最先端のサービスですから高い賃料でのリーシングが可能です。退去が出てもすぐに新しい入居者様が付くというサイクルにもなっているので、仮に物件を手放すときでも高値で売却することができます。

 

次に事業者様にとってですが、それだけ高い資産価値になるということは、事業化のハードルを下げることに繋がります。昨今、事業化する上では資材価格の高騰、建築費の増加などファイナンスが課題になりますが、FreeiDを導入することで販売価格を上げられるため、事業の採算が合い資金調達が可能となって事業化が進んだという嬉しいお声をいただいたこともあります。

FreeiDを導入した分譲マンションでは、通常完売まで2~3か月かかるところが1か月ほどで完売になった事例もあります。販売価格が上がったとしても提案の武器になるFreeiDは、弊社の物件にとって不可欠なサービスです。

 

また、FreeiDではオール顔認証マンションを実現することが可能となっており、ダブルロックからシングルロックに変更したり、鍵交換が不要になるなど、コストダウンの効果も見込めます。

FreeiDは“needsよりwants”のサービス

お客様のために、様々な物件を開発している私たちですが、ここ数年はイノベーティブなサービスがなかなかなく、より良い物件を作っていく上で悩むところもありました。しかし、FreeiDによって、私たちにとっても、お客さまにとってもひとつの変革期が訪れたのではないかなと思っています。「これが必要なんだ」ではなく、「これが欲しかったんだ!」と誰もが思えるようなサービスですから。

 

今後、FreeiDはもっと広がっていくでしょう。個人的には、アミューズメントや鉄道、自治体への導入が加速されていることを期待しています。私たちもさらに良い物件を開発しながら、顔ダケでつながる暮らしや社会をつくっていきたいと思います。

FreeiDを導入した物件|クレイシアIDZ学芸大学

FreeiDの設置箇所と利用イメージ

自然な動線の中で、歩きながらの顔認証を実現するため化粧柱を設置している。

エレベーターと連動し、顔認証で扉をあける、階数指定をする制御が可能になっている。また、エントランスで顔認証すると1階に自動着床する設定もしている。

宅配/メールボックスとも連動している。顔認証で自動にメールボックスが開くため、部屋番号の表示をしない意匠性の高い設置が可能になっている。

専有部の住戸扉は、電気錠と連動している。太陽光など周辺環境の影響を考慮して、顔認証端末の認証距離やしきい値の設定を1台ずつ行っている。

クレイシアIDZ学芸大学

所在地:東京都目黒区

設置箇所:エントランス、宅配/メールボックス、エレベーター、住戸扉

規模:鉄筋コンクリート造 地上5階建/住戸28戸

事業者:プロパティエージェント株式会社

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