京葉ガス株式会社が手がける千葉県市川市にある「リーフシティ市川ザ・レジデンス」。顔認証マンションとして、顔認証IDプラットフォーム「FreeiD(フリード)」の導入に至った経緯や効果、今後の展望を京葉ガス株式会社の小川尊康さんに話していただきました。
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京葉ガス株式会社エリア開発部推進グループマネージャー・小川尊康さん。
京葉ガス株式会社は、徹底した顧客視点を原点に、お客さまの“期待を超える存在”となることを掲げ、都市ガス・電気といったエネルギーの枠を超えた新たな価値提供に取り組んでいます。同社は長年にわたり都市ガス約100万件のお客さまとつながり、地域とともに成長してきましたが、人口減少・脱炭素化・自然災害の激甚化など、事業を取り巻く環境が大きく変化するなか、2024年に中期経営計画2025–2027を策定しました。
本計画では、2030年の“ありたい姿”である「徹底した顧客視点で“期待を超える”存在」の実現に向け、「エネルギー」「ライフサービス」「リアルエステート(不動産)」の3領域を成長領域として定め、将来の人口減少や温暖化によるガス需要の減少を見据えた収益基盤の強化を図ってまいります。
その「リアルエステート」の象徴的な取り組みが、自社工場跡地を活用した一体的開発プロジェクト 「リーフシティ市川」 です。同プロジェクトは、地域課題の解決や新たな価値創出を担うリアルエステート領域の重点施策として掲げられています。
京葉ガス株式会社
京葉ガスは1927年の設立以来、90年以上にわたり毎日の生活に欠かせない都市ガスを現在約100万件のお客さまに供給している。
近年は、総合生活産業事業者を目指してガスや電気の小売りを展開するほか、2024年の中期経営計画ではエネルギー、ライフサービスに加え、マンション開発などのリアルエステートの3領域に注力し、事業を拡大している。
https://www.keiyogas.co.jp/company/
多世代が循環的に暮らせる街づくり

リーフシティ市川の主な敷地は、1928年からガスの製造工場が稼働していた創業の地となります。2006年に工場の稼働を停止して以来、京葉ガス工場跡地を利用したこの土地をどう活用すべきか検討を進めてきた、約10年越しの大規模開発プロジェクトです。
本プロジェクトでは自社賃貸マンションのリーフシティ市川ザ・レジデンスの他に分譲マンションやシニア住宅を整備しております。ファミリー向けだけでなくシングル向けのプランも多く用意し、若い方からファミリー、高齢の方まで幅広い世代の方に住んでいただける街にしたいと考えています。どの世代にも開かれた場所にすることで、異なる世代同士の豊かな交流が生まれ、循環しながら末長く発展していく、サステナブルな街づくりを目指していきたいと思っています。
リーフシティ市川ザ・レジデンスでは、ガス会社ならではの「安心・安全」を提供するため、太陽光と蓄電池を設置し、災害で電気が止まったとしても共用部に電力が供給されるよう備えています。また「快適性」にもこだわり、ファミリータイプの部屋にはガス温水式床暖房や浴室暖房乾燥機を設置しています。今後、共用部に飲食店やワークスペース、イベントスペースなどの地域貢献施設を設け、地域の方々のコミュニティ形成にも役立てる予定です。

セキュリティとコストメリットでFreeiDを選択

当初、キープランはノンタッチキーを予定しておりましたが、物件価値向上や鍵紛失リスクなどのセキュリティの観点から代替案を検討しました。色々と調べる中、事業パートナーの賃貸運営会社経由でFreeiDを教えてもらい、実際の導入物件で顔認証システムの利便性を体験させていただきました。
他社の顔認証システムは、顔認証とキーリーダーの併用が必要でコストが高くなる一方、FreeiDは顔認証端末のみで運用でき、ノンタッチキーと同等の初期費用で導入できる点が採用の決め手となりました。
社内では顔情報の流出を懸念する声もありましたが、顔情報を文字情報へ変換して管理する仕組みにより、安全性が確保されていることが確認できたため、導入に踏み切りました。
また、会社のDX戦略と一致する先進性を評価するとともに、スーパーや公共交通機関など、さまざまな生活シーンへの展開可能性にも期待を持ちました。
顔ダケで入館・入室できる「FreeiDマンションサービス」

FreeiDに登録すれば、エントランス、宅配ボックス、エレベーター、各住戸扉と連動しているため顔認証で解錠でき、カバンから鍵を取り出す手間がなくなる利便性と顔認証端末設置箇所がセキュリティ区画となるセキュリティ性と家の外の施設と繋がる拡張性によって、入居者は快適なマンションライフを送ることが可能となっている。
https://freeid.dxyz.co.jp/press-release/post-171/
FreeiDの設置箇所と利用イメージ

JR総武線市川駅徒歩6分に位置する、総戸数235戸の賃貸マンション。東京駅への直通アクセスが可能で、隣接する大型商業施設イオンや緑豊かな環境、カフェ等の地域貢献施設を併設する利便性の高さが魅力。

エントランスに設置された顔認証端末。端末の認証速度が速いため、歩きながらの認証が可能となっている。鍵を探したり、鍵をかざす必要がなくなるため入居者の利便性が高くなっている。

宅配/メールボックスに設置された顔認証端末は日本宅配システムと連動している。

顔に部屋番号が紐づいているため、顔をかざすだけで郵便物等の受け取りが可能となっている。ボックス側に部屋番号などを記載してなくてもいいため、スッキリしたデザインにできる。

ゴミ置き場に設置された顔認証端末。

サブエントランスに設置された顔認証端末。建物に入る扉に顔認証端末を設置することでセキュリティ性を向上できる。

駐輪場に設置された顔認証端末。駐輪場に端末を設置することで、入居者以外の違法駐輪がなくなり、管理の手間を少なくできる。

パーティールームに設置された顔認証端末。予約機能の導入で、入居者へ時間貸しすることが可能となっている。
入居スピードの向上と今後への期待

顔認証システムの導入後は大きなトラブルもなく順調に稼働しています。入居者からは先進的なシステムとして評価されており、入居稼働率も当初の計画より前倒しで推移しており、顔認証システムの導入効果が表れていると感じています。今回は、共用部のみへの導入となりましたが、新築物件の計画があった場合には専用部への導入も検討の余地があると考えています。
将来的には、QRコードを利用しているような公共交通機関やイベント入場など、日常のあらゆる場面で顔認証が普及していけば、スマートフォンを出す手間もなくなり、より便利な世の中になっていくと期待しています。
リーフシティ市川ザ・レジデンス
所在地:千葉県市川市
設置個所:エントランス、宅配/メールボックス、ゴミ置き場、サブエントランス、駐輪場、パーティールーム
規模:鉄筋コンクリート造地上9階/住戸235戸
設計施工:株式会社長谷工コーポレーション
事業者:京葉ガス株式会社
https://www.mec-h.com/building/leafcity_ichikawa_theresidence/#anc_06